アルバム18枚目にして最高傑作。全肯定。奇跡のカジヒデキ!
本日(5月8日)、52才の誕生日を迎えたカジヒデキ。
盟友、堀江博久をプロデューサーに迎え、来月6月05日に発売される18枚目となるアルバム 「GOTH ROMANCE」では、野宮真貴や小山田圭吾、栗原類そして、のんがレコーディングに参加。
更に平間至が撮影、冨沢ノボルがヘアメイクを担当した新アーティスト写真を本日公開!
「ゴスロマンス」というタイトルは、”ゴスとネオアコ”というカジの思春期/青春期の相反する二つの世界を表しています。
ムッシュかまやつをリスペクトし、野宮真貴とデュエット、おとぎ話が演奏した「さんでーべいべー」。
ネオアコをイメージし、カジがベース弾き、小山田圭吾がアコーステック・ギターを弾いた「そばかすミルク」。
NEIL AND IRAIZA、そして次世代のガールズ・トリオバンド、The Wisely Brothersが演奏、栗原類がゴスをテーマに、ポエトリー・リーディングした「秘密の夜会」。
カジ本人がアルバム制作中、のんをテーマに詞曲を書き、レコーディングでは、その場で彼女とデュエットまで実現した「ノンノン・ソング」等、数多くの多彩なゲスト陣を迎えて作られた今作は、かせきさいだぁが作詞をした1曲以外、アルバムの作詞作曲をすべて本人が手掛けています。
ネオ・アコーステックを軸に、ギターポップやソフトロック、90年代初頭のマンチェスター・ムーブメントや、スウェディッシュ・ポップなどを想起させられる多様な音楽性。
サウンド面では、フリッパーズ・ギターを手がけてきた吉田仁。同じく90年代初頭の渋谷で、ラブ・タンバリンズを始めCrue-L Recordsの音源を多数手がけていた、森逹彦がミックスで参加。
これこそ究極の渋谷系の世界。
ゴスやパンク、ボーダーやネオアコまでをも全肯定し、半ズボンで走り抜け、今も昔も変わらず、さわやかな歌声でずっと良いメロディーを描き続けている。
まさに奇跡ともいえるミュージシャン、カジヒデキのこれからも象徴する、過去と現在が、陰影の中ポップに美しく鳴り響く作品となりました。
7月には「GOTH ROMANCE TOUR」と題した東名阪ツアーも決定!
相対性理論の永井聖一がギターを弾き、ザ・なつやすみバンドの中川理沙がボーカルで参加した 「水飛沫とファンファーレ」の先行配信が本日よりスタート!
【カジヒデキ「水飛沫とファンファーレ」FROM ALBUM「GOTH ROMANCE」】
カジヒデキ
『水飛沫とファンファーレ』
2019.05.08 Release
https://ssm.lnk.to/SprayandFanfare
◆カジヒデキ | 水飛沫とファンファーレ (Official Audio)
⇒ https://youtu.be/3xjLLx17Pf8
【「GOTH ROMANCE」リリース情報】
カジヒデキ
『GOTH ROMANCE』
2019.06.05 RELEASE
DDCB-12110 / 2,800 YEN+TAX / 12 TRACKS INCL.
RELEASED BY BLUE BOYS CLUB | AWDR/LR2
[収録曲]
01. フランス映画にしようよ / FRENCH CINEMA !
02. 水飛沫とファンファーレ / SPRAY AND FANFARE
03. さんでーべいべー / SUNDAY BABY
04. 秘密の夜会 / SECRET GOTHIC PARTY
05. そばかすミルク / FRECKLES MILK
06. 5時から7時までのマキ / 5 TO 7 SHIBUYA-KEI
07. ノンノン・ソング / NON NON SONG
08. 夏の終わりのセシルカット / CECIL CUT (OF THE SUMMER END)
09. 青春のブライトサイド / YOUR BRIGHT SIDE OF THE YOUTH
10. 想ひでサマーぶりーず / THE OLD RADIO CASSETTE
11. ユーモアが行方不明 / HUMOR IS MISSING
12. チョコレートの音楽 / OUR CHOCOLATE MUSIC
【全参加ミュージシャン(50音順、敬称略)】
新井俊也(冗談伯爵)、おとぎ話(有馬和樹、牛尾健太、風間洋隆、前越啓輔)、小山田圭吾(コーネリアス)、かせきさいだぁ、勝原大策、栗原類、佐藤寛(KONCOS)、白根賢一、塚本功、永井聖一、中川理沙(ザ・なつやすみバンド)、野宮真貴、のん、古川太一(KONCOS)、堀江博久(NEIL AND IRAIZA)松田岳二(NEIL AND IRAIZA)、NAPPI 、NARI(SCAFULL KING)、The Wisely Brothers(真館晴子、和久利泉、渡辺朱音)
【「GOTH ROMANCE」各楽曲の参加ミュージシャン】
01. フランス映画にしようよ (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、ギター、コーラス
新井俊也 (冗談伯爵) / プログラミング、ブラス・ストリングス・アレンジ
堀江博久 / オルガン、ムーグ
中川理沙 (ザ・なつやすみバンド) / ボーカル
英保雅裕 / ミックス
02. 水飛沫とファンファーレ (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル
永井聖一 / ギター
勝原大策 / ベース
白根賢一 / ドラムス
堀江博久 (NEIL AND IRAIZA) / ウーリッツア、オルガン、グロッケン
松田岳二 (NEIL AND IRAIZA) / コンガ、タンバリン
中川理沙 (ザ・なつやすみバンド) / コーラス
英保雅裕 / ミックス
03. さんでーべいべー (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル
有馬和樹 (おとぎ話) / ギター
牛尾健太 (おとぎ話) / ギター
風間洋隆 (おとぎ話) / ベース
前越啓輔 (おとぎ話) / ドラムス
堀江博久 / オルガン
NARI (SCAFULL KING) / サックス
NAPPI / トロンボーン
野宮真貴 / ボーカル
吉田仁 / ミックス
04. 秘密の夜会 (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、コーラス
真舘晴子 (The Wisely Brothers) / ギター、コーラス
和久利泉 (The Wisely Brothers) / ベース、コーラス
渡辺朱音 (The Wisely Brothers) / ドラムス、コーラス
堀江博久 (NEIL AND IRAIZA) / オルガン、シンセサイザー、コーラス
松田岳二 (NEIL AND IRAIZA) / タンバリン
栗原類 / ポエトリー・リーディング
森逹彦 (hammerlabel) / ミックス
05. そばかすミルク (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、ベース、コーラス
小山田圭吾 (Cornelius) / ギター
堀江博久 / アコーディオン、ウーリッツア、グロッケン、シェイカー、ソリーナ
吉田仁 / ミックス
06. 5時から7時までのマキ (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、コーラス
新井俊也 / プログラミング
堀江博久 / ギター、ベース、シンセサイザー、ソリーナ
佐藤寛 (KONCOS) / コーラス
古川太一 (KONCOS) / コーラス
森逹彦 (hammerlabel) / ミックス
07. ノンノン・ソング (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル
有馬和樹 (おとぎ話) / ギター
牛尾健太 (おとぎ話) / ギター
風間洋隆 (おとぎ話) / ベース
前越啓輔 (おとぎ話) / ドラムス
堀江博久 / シンセサイザー
のん / ボーカル
英保雅裕 / ミックス
08. 夏の終わりのセシルカット (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、グロッケン
有馬和樹 (おとぎ話) / ギター
牛尾健太 (おとぎ話) / ギター
風間洋隆 (おとぎ話) / ベース
前越啓輔 (おとぎ話) / ドラムス
堀江博久 / シンセサイザー、ソリーナ
中川理沙 (ザ・なつやすみバンド) / コーラス
英保雅裕 / ミックス
09. 青春のブライトサイド (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、コーラス
有馬和樹 (おとぎ話) / ギター
牛尾健太 (おとぎ話) / ギター
風間洋隆 (おとぎ話) / ベース
前越啓輔 (おとぎ話) / ドラムス
堀江博久 (NEIL AND IRAIZA) / ウーリッツア、シンセサイザー、ソリーナ、ピアノ
松田岳二 (NEIL AND IRAIZA) / タンバリン
NARI (SCAFULL KING) / フルート
吉田仁 / ミックス
10. 想いでサマーぶりーず (作詞:かせきさいだぁ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、ギター、コーラス
塚本功 / ギター
勝原大策 / ベース
白根賢一 / ドラムス
堀江博久 / ウーリッツア
英保雅裕 / ミックス
11. ユーモアは行方不明 (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル、ベース、コーラス
永井聖一 / ギター
白根賢一 / ドラムス
堀江博久 / ウーリッツア、コーラス
英保雅裕 / ミックス
12. チョコレートの音楽 (作詞:カジヒデキ / 作曲:カジヒデキ)
カジヒデキ / ボーカル
新井俊也 (冗談伯爵) / プログラミング、シンセサイザー、ストリングス・アレンジ
堀江博久 / シンセサイザー
中川理沙 (ザ・なつやすみバンド) / コーラス
及川勉 / ミックス
【HIDEKI KAJI 「GOTH ROMANCE TOUR」】
DATE|2019.07.18 (THU)
VENUE|名古屋 Live & Lounge Vio
出演|カジヒデキ
バンドメンバー|堀江博久(key) / 有馬和樹(g) / 牛尾健太(g) / 風間洋隆(b) / 前越啓輔(dr)
DATE|2019.07.19 (FRI)
VENUE|大阪 Shangri-La
出演|カジヒデキ
バンドメンバー|堀江博久(key) / 有馬和樹(g) / 牛尾健太(g) / 風間洋隆(b) / 前越啓輔(dr)
DATE|2019.07.29 (MON)
VENUE|東京 渋谷WWW
出演|カジヒデキ
バンドメンバー|堀江博久(key) / 有馬和樹(g) / 牛尾健太(g) / 風間洋隆(b) / 前越啓輔(dr)
【カジヒデキ】
1967年5月08日生まれ。千葉県富津市出身。
1986年、ゴスバンド、Neurotic Dollにベーシストとして加入し、本格的に音楽活動をスタート。
1987年、Lollipop Sonic(後のThe Flipper’s Guitar)のデビューライブを観て衝撃をうけ、1989年9月、ネオアコースティック・バンド、BRIDGEを結成。
1990年、The Flipper’s Guitar監修によるコンピレーション・アルバム「Fab Gear」参加を皮切りに、Crue-L RecordsやA Trumpet Trumpet Recordsなど国内のレーベルのみならず、アメリカ、フランス、スウェーデン等のインディ・レーベルのコンピレーションに参加し、世界中のインディ・ポップ・ファンから注目を集める。
1992年11月、小山田圭吾が主宰していたレーベル、Trattoriaよりデビュー。2枚アルバムをリリース後、1995年に解散。
1996年「MUSCAT E.P.」でソロ・デビュー。
1997年1月に発表したファースト・アルバム「MINI SKIRT」では、世界的なブームになる直前のスウェーディッシュポップの要素を取り入れ、30万枚を超える大ヒットを記録するなど90年代の渋谷系を牽引した。
その後もTore Johansson、Eggstone、The Pastels、Bertrand Burgalatらと制作した作品を発表するなど自身のルーツとなるネオアコースティック|ニューウェイブ|ポストパンクをベースに音楽的な領域を拡げている。
2008年には映画「デトロイト・メタル・シティ」の音楽を担当。主題歌「甘い恋人」がスマッシュヒットする。
またDJイベント「BLUE BOYS CLUB」主宰、TBSラジオ、bayfm、渋谷のラジオでのレギュラー・パーソナリティ、音楽フェス「PEANUTS CAMP」キュレーションなど、 音楽の紹介者としても幅広く活躍中。
【「GOTH ROMANCE」コメント】
昨今の世界的な90’Sリバイバルの影響もあるかもしれませんが、個人的に「思春期」「青春」そして「大人になること」をテーマにしたアルバムを制作しようと思った時、自分の思春期、青春期を振り返ると、80年代後半から90年代前半の時期にあたるので、その頃に影響を受けた音楽をサウンドの核に持ってきたところ、偶然か必然か90’Sリバイバルに重なったという感じです。
80年代。まだ10代だった僕はゴス少年でした。
ゴスはゴシック(GOTHIC)であり、当時はポジティブ・パンク(=ポジパン)と呼ぶ方が普通でした。
簡単に説明すると、80年代初頭にUKで巻き起こったポスト・パンクの流れで、世紀末の退廃的なファッションと思想、ダークな音楽性を基本にしつつ、ファッショナブルでアーティスティックな様式美の世界。10代後半の僕はまさに、その退廃美と耽美的な世界にどっぷりと浸かった、暗黒な青春時代を送りました。
そして80年代終わり~90年代にかけては、プレ渋谷系→渋谷系の時代。
正に僕はその時代を通して、そのシーンの渦中にいました。
音楽的には80年代初期~中期にUKで続々と登場したネオ・アコースティック(この言葉自体は日本で生まれたもの)に端を発し、ギターポップ、インディーポップ、60年代のフレンチポップ、小粋でお洒落な映画のサントラやジャズ、A&Mなどアメリカン・ポップスやソフトロックなど時代もジャンルも飛び越え、そこに同時代に巻き起こったマンチェスター・ムーブメント、インディーダンス、グランドビート、ハウスやアシッドジャズなどの最先端なムーブメントが物凄い勢いとスピードで加わり、それらを全てが同列に聴き、楽しむ事が当たり前になった時代。
今では当たり前の事ですが、当時の熱量の凄さは尋常ではなかったんです。
このアルバムは、僕自身が90年前後に最も刺激を受けたサウンドをベースに、過去と今が美しく結びつく接点のような作品作りを心掛けています。
「ゴスロマンス」というタイトルは、僕の思春期/青春期の相反する二つの世界「ゴスとネオアコ」を表現しています。
ネオアコの方がなぜロマンスかと言うと、ネオアコは青春の苛立ちを歌いつつも、サウンドは至ってロマンチックなもので、ネオアコの代表アーティストと言えるフリッパーズ・ギターは2ndアルバム「CAMERA TALK」のサブタイトルとして「Anarchic Romanticism of Youth」と言い放ったところを由縁にしています。
アルバム全体のサウンドも歌詞も、至って後者の「ロマンス」がほとんどで、目に見えて「ゴス」を扱ったのは「秘密の夜会」の歌詞の部分だけです。
ただ、僕のスピリット=僕の生き様としてゴスは切っても切り離せないものなので、タイトルの一翼に持って来たのです。
それは「自分のスタイルを貫く、曲げない」という意味でも、今年FUJI ROCK出演で来日するザ・キュアーのロバート・スミスと同列に語って頂きたい生き様だと思っています。
プロデューサーは昨年リリースしたミニ・アルバム「秋のオリーブ」に続き、25年来の友人であり盟友である堀江博久氏。
お互いのことを知り尽くしているからこそ生まれる信頼とハーモニーによって、僕の作品でも最高傑作が生まれようとしています。
(カジヒデキ)