今年のフジロックを沸かした”Boom Pam”(イスラエル)の司令塔による中東サイケデリックロックの決定盤『OUZO BAZOOKA(ウーゾ・バズーカ)』リリース決定!MVも絶品!
今年のフジロックを沸かした地中海のサーフ・ロック・バンド ”Boom Pam” のリーダー/ギタリスト、ウリ・ブラウネル・キンロトのソロ・プロジェクト・アルバム『OUZO BAZOOKA(ウーゾ・バズーカ)』!
ラウドなギターと英語ボーカル、シンプルでヘヴィーなロック・サウンドに、中東の熱風を感じさせるメロディーやリフ。
Black KeysやWhite Stripes、そして、TinariwenやトルコのBaBa ZuLaに呼応した2010年代のサウンドがイスラエルから登場!
【リリース情報】
OUZO BAZOOKA「OUZO BAZOOKA」
2014.12.03 Release
UBCA-1041 / ¥2,500+税
[収録曲]
01. I GOT YOU
02. DESERT LOVE
03. GOING DOWN
04. THE MOON AND I
05. SOUTHERN WINDS
06. HOMESICK
07. LADY ALIEN
08. AGAIN ADN AGAIN
09. BLOODY DIVINE
10. RUN AWAY
11. HOW LONG
12. RIDE WITH ME
13. CHILDREN OF THE REVOLUTION
<ボーナストラック>
14. DESERT LOVE (Rejoicer Remix)
この夏、二度目の来日を果たしたイスラエル出身、地中海のサーフロックバンドBoom Pam。以前から彼らを追いかけてきた僕は、フジロックフェスティバルと二ヶ所の東京公演の間、彼らに同行した。ちょうど、イスラエルとガザ地区の紛争が激化した時期だった。UBKは毎回ステージ上で「イスラエルとパレスチナ、双方の平和を願っている」と話し、両手でダブルピースサインを掲げるのを忘れなかった。フジロックでは、ギタリストのウリ・ブラウネル・キンロト(以下「UBK」)は上半身裸になり、ステージから客席に降りていき、聴衆の真ん中でギターをかき鳴らした。フジロック効果はすぐにTwitter上でバズを引き起こし、ふと付けたラジオや、ふと訪れた都心のカフェで彼らの曲が流れていることも珍しくなくなった。
東京公演終了後の楽屋で「Boom Pamよりもロック寄りだけど、是非聴いてくれよ」とUBKから完成したばかりの新プロジェクトのアルバム「OUZO BAZOOKA」を手渡された。
モノクロのジャケット写真でUBKが長髪を振り乱し、陶酔した表情でギターを弾きまくっている……古典的なロック・ギタリストのアルバム・ジャケットだ。「ウーゾ・バズーカ」という名前もイイ! 「ウーゾ」とは水を加えると白濁することで知られる、ギリシャ産のアニス風味のリキュール。トルコのラク、フランスのパスティスやペルノーと同種のお酒だ。ギリシャ移民が多いイスラエルでは、一般的なお酒である。そこに「バズーカ」が付いているのだから、浅草の電気ブランか、韓国の爆弾酒みたいなもので、飲んだら一撃くらうことは間違いない。
そのエキゾチックでワイルドな名前は音そのものを現していた。1曲目の「I Got You」はファズ・ギターによる重いリフから始まる。しかし、Boom Pamの特徴であるギターによるインスト・メロディーは存在せず、すぐに歌がかぶさってくる。しかも、その歌は英語詞で、Boom Pamのもう一つの特徴であるチューバは登場しない。ちょっと聴くとアメリカのBlack KeysやThe White Stripesなどに通じるラフでシンプルなガレージ・ロック・サウンドだ。しかし、2曲目「Desert Love」で「ドタンタドンタン」という中東ベリーダンスのリズム「マクスーム」が現れ、端々に中東~ギリシャ~ミズラヒム(中東~コーカサス系のユダヤ移民)の旋律やリズムが手癖とともに顔を出す。これぞイスラエル~地中海というルーツを常に忘れないUBKならではの個性だ。こりゃカッチョイイ!
(サラーム海上・ライナーノーツより引用)
◆ OUZO BAZOOKA「Desert Love」Official Video
⇒ http://youtu.be/Js7gHCWWI5g
◆ OUZO BAZOOKA「Southern Winds」Official Video
⇒ http://youtu.be/MrL21YywbLU