えんぷてい
2024.03.22
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えんぷていのオフィシャルインタビューが公開!

[えんぷてい『TIME』Official Interview]

――今作で初めてえんぷていのことを知る読者へ向けて、改めてデビューへ至る経緯を教えていただけますか?

奥中康一郎(以下同):最初のきっかけは、高校一年のときにキーボードの石嶋(一貴)くんと出会ったことでした。一緒に軽音部へ入って、同じバンドで演奏する仲になりました。その後僕は大学へ進学して2年生の頃から先輩のバンドのサポートをやることになるんですけど、だんだん自分のバンドを持ちたい気持ちになってきて、しばらくしてから「えんぷてい」と名乗って地元の名古屋で活動をはじめました。その時リードギターを弾いていたのが、今ベースを弾いてくれている後輩の赤塚(舜)くんなんですけど、他のメンバーは現在とは全く別でした。

――それはいつ頃のことですか?

2019年ですね。その後、翌年から世の中がコロナ禍に突入して、学校の中でライブができなくなってしまったんです。それで、学外のライブハウスで活動をしようと思って、高校時代からの友達である石嶋くんに声をかけて、「えんぷてい」という名前だけを受け継いだ新たなバンドを組んだんです。ギターの比志島(國和)くんとは、そのときにネットのメンバー募集を通じて知り合いました。スタジオで一緒にセッションをして、この3人を中心に本気で活動していこう、と決めました。

――感染への不安からライブ現場が槍玉に挙げられていたあの当時、新たにバンドを組んで活動をしていこうと心を決めるのは、なかなか強い意志がいることですよね。

そうですね。相当なやる気がないとできないことだったと思います。自粛ムードの中、ライブをやること自体への風当たりもすごく強かったですし。

――どうしてそんなに強い思いを抱くことができたんでしょうか?

やっぱり、進路を決めなくちゃいけない時期だったというのが大きかったと思います。「今からやるのなら本気でやらなくちゃダメだ」と腹を括れたというか。僕が通っていた大学が、就職率99%を超える地元に根差した学校だったので、就職しないでバンドをやるなんて本当に珍しい存在で。だから、せっかく大学に通わせてくれた両親に対しても遊びでバンドをやっているとは思わせたくなくて、やるからにはちゃんと生業にするつもりで取り組もうと決心したんです。逆にいうと、バンドとして将来のビジョンが持てなければ、その時点で潔くやめようとも思っていました。もちろん根本には、何をやって生きていこうと考えたときに、自分が本当に楽しいと思える音楽をやりながら生きていければ一番だなという気持ちがありました。音楽を作る中で喜びを感じる体験も多かったし、「これで生きていければ幸せだよな」と強く思って、音楽に賭けてみたんです。

――昨今は、仕事と両立させながら、ある意味スマートな形で音楽活動をしている人が多い印象ですけど、そう考えると、かつてのバンドマンの精神性に近い、昔ながらの野心を持ったバンドなんですね。

はい、自分でもそう思います(笑)。

――DTMが浸透して久しいわけですけど、自分だけで打ち込みで音楽を作ってみようという気持ちはなかったんですか?

それはなかったですね。あくまでバンドという形態が好きというのと、バンドサウンドを打ち込みで再現することもできるにせよ、やっぱり生楽器がいいに決まっていると考えていて。そういう意味でも旧態依然とした考え方なのかもしれません(笑)。もちろん、エレクトロニックな音楽もいちリスナーとしては大好きなんですけどね。

――当初は、ドラムとベースはサポートメンバーの協力を得ながら活動していたんですよね。

はい。元いたドラムとベースはメンバー募集のサイトで知り合った人たちだったんですけど、結局途中で辞めてしまったんです。そこからサポートとして何人かに協力してもらって、紆余曲折を経てようやく去年の12月にドラムの神谷(幸宏)くんと、さっき話した赤塚くんが正式メンバーとして揃いました。赤塚くんは、どうやらずっと僕らと一緒に演奏したいと強く思ってくれていたみたいで、募集の告知を見た瞬間から本来のパートではないベースを練習しはじめたと言っていました。そんな情熱を持ってくれていたなんて、大学時代には気付いていなかったんですけどね……(笑)。

――「えんぷてい」というバンド名について伺わせて下さい。プロフィール資料によれば、はっぴいえんどとゆらゆら帝国に触発された名前とのことですが、やはり音楽性の面でもこの二組は大きな存在なんでしょうか?

そうですね。けど、はじめははっぴいえんどの良さがぜんぜん分からなくて。高校時代に軽音部の友達に『風街ろまん』のCDを貸してもらったんですけど、やっぱり、10代の頃は一聴してわかりやすいインパクトのある音楽を好んでいたので、はっぴいえんどは難しく感じたんです。けれど、くり返し聴くうちにハッと魅力が理解できたと思えるタイミングがやってきて、それをきっかっけに「自分が知らないだけで、世の中には素晴らしいものが沢山溢れているんだ」と認識できたんです。
その気持のままゆらゆら帝国を聴いてみたんですが、案の定はじめはよくわからなくて。坂本慎太郎さんの歌詞って、基本的にはシンプルな構造だと思うんですけど、急に口語調になってみたり、そうかとおもえば全く違う表現になっていたり……何を伝えてようとしているのかわからなかったんです。けれど、そういう「わからない」という体験から、逆に世界の奥行きに気づくことができて。それは、松本隆さんの歌詞でも同じかもしれません。もちろん、二人の歌詞は方法論的には全く別のものだとは思うけど、それまで聴いていたわかりやすい歌詞と比べると、奥行きやスケープの描き方が圧倒的に豊かに感じたんです。

――これまでの作品を含めて、えんぷていの音楽には、インディーロック的な土台に加えて、ニューミュージックとか黄金期のJ-POPを思わせるような要素も混ざり合っていると思うのですが、そういうもののルーツはどこにあるのでしょうか?

両親のカーステレオから流れていた1990年代から2000年代にかけての日本のポップスからかなり影響を受けていると思います。特に母がシンガーソングライター系の音楽を大好きでよく聴いていたんです。例えば、古内東子さんとか、aikoさんとか、槇原敬之さんとか……それともちろん、松任谷由実さん。曲を作り始めた当初は全然意識していなかったし、特に歌謡曲っぽくしようとも思ってはいなかったんですけどね。素の自分から出てきたものがそういうメロディーだったんです。

――インディーロック系のサウンドを志向するバンドの場合、ともすれば歌謡性とかJ-POP的なテイストって忌避されがちだと思うんですよ。けれど、えんぷていの曲にはそういう意識がほとんど感じられなくてかえって新鮮です。

そう指摘されても僕自身全然悪い気はしないし、むしろ嬉しいですね。日本語で歌うのに最適なメロディーを考えていくと、やっぱり歌謡曲~J-POP的なものが一番適しているんじゃないかと思うんですよね。ひらがな一つ一つにちゃんと音を当てていこうとすると、そういう節回しが一番気持ち良く感じるんです。実際僕たちの曲は、今の最新のポップスに比べるとかなり文字数が少ない方だと思います。

――逆にインディーロック的なものとはどうやって出会ったんですか?

それも紆余曲折を経ているんですよ。マック・デマルコの存在が一番大きかったんですけど、そもそもいきなり彼の音楽に触れたんじゃなくて、細野晴臣さんの音楽を追っていく中でその存在を知ったんです。彼が細野さんの音楽に大きな影響を受けているマック・デマルコという人がいることを知って、それで聴いてみたという流れですね。そしたら、すごくハマってしまって。他のインディーロックに比べても、スッっと耳に馴染んできたんです。そういう意味で僕らは、「日本の音楽に影響を受けたカナダ人の音楽に影響を受けた日本のバンド」と言えるかもしれません。元をたどれば細野さんもアメリカのロックに影響を受けているわけだし、影響の呼応関係みたいなものが何層にも重なりあっているんですよね。

――みなさん元々は名古屋出身で現在は関東で活動されているわけですが、名古屋という街の地域性みたいなものがサウンドに反映されているという自覚はありますか?

正直あまり考えたことがなかったですけど、仮に僕らが東京で結成されたバンドだったら、今とはかなり音楽性が違っていたかもしれないなとは思います。東京発だったら、「誰々と被りたくない」みたいな理由で自分たちのアイデンティに悩んで、結果すごくニッチな音楽性になっていたかもしれないなと(笑)。その点、名古屋はそもそも音楽をやっている人の絶対数が少ないし、いたとしても振り切って個性的な人ばかりなので(笑)、他人と被っているとか被ってないとかを気にせず、素直に自分たちが好きな音を実践できたという気持ちがありますね。今になってみると、王道的な表現を臆さずできたという意味でも、自分たちにとって名古屋という街はいい環境だったんだと思います。

――新作『TIME』の話に移らせてください。アルバムタイトルにはどんな意図が込められているんでしょうか?

すごくシンプルな思いです。ずばり「時間」というものをテーマにしているというのと、自分たちが好きで聴いてきた音楽って、聴く環境に応じて新たな発見があったり、時間を経てから当初は気付いていなかった魅力に開眼させられたり、時間を超えて響いてくるものが多くて、そういうものをバンドで作ってみたいという気持ちが強くありました。例えば、大滝詠一さんの『A LONG VACATION』はとても好きな作品なんですけど、「君は天然色」の歌詞にしても、メロディーとの絡み合いの中で、とても奥行きのある情景を喚起してくれますよね。そういう風に音とイメージがリンクしているような長く聴ける作品をいかにして作るかというのは、今回すごく意識した点ですね。一つ一つの曲が一皿の料理だとしたら、今回のアルバムは、一皿の余韻と一緒に全体をじっくり味わってもらうコース料理のようなものを目指しました。

――短期的なアテンションの集中とかバズの移り変わりみたいなものばかりが取り沙汰されがちな昨今のシーンに対するアンチテーゼも感じますね。「我々は安易に消費されないぞ」っていう意思というか。

そうですね。少なからずそういう気持ちも反映されていると思います。

――ファーストアルバムに続いて今回も柏井日向さんがプロデュースを担当されていますが、作品を作るにあたってどういったやりとりをしているんでしょうか?

音作りの面、とくにドラムの音決めやコーラスの録音まで、細やかに意見をもらいながら録音しています。柏井さんは、たとえ元の曲の題材がダークなものだったとしても、それを明るく美しく聴かせるのがすごく上手い方だと思うんです。ミックスもバキッとハイファイすぎず、かといってあざとく汚すわけでもなく、本当に絶妙なバランスなんですよね。それはまさに、僕らが目指す「タイムレス性」と重なっていると思います。


【『TIME』全曲解説 by 奥中康一郎】

01. Turn Over
インタールード的なアンビエント曲です。細野さんのアンビエント作品とか、フローティング・ポインツの一部作品、ブライアン・イーノ、ハロルド・バッド、スティーヴ・ローチ、吉村弘さん等、アンビエント~ニューエイジ的な音楽をよく聴いていたので、その影響が大きいですね。コロナ禍以降、外的な刺激を抑えてウェルネスを志向していく流れが広まって、音楽のモードもそれと連動しながら動いてきたと思うですけど、僕もそういう中でアンビエントにハマっていきました。アルバム通して聴いてもらうときに、いきなり歌もののこってりした一皿を食べてもらうんじゃなくて、まずはじっくり前菜のようなサウンドから味わってもらいたいという気持ちもありました。

02. whim
「ウィム」と読みます。「気まぐれ」という意味ですね。僕らが聴いてきた色んな名盤って、わりと爽やかに始まるものが多かったんで、それを自分たちでも踏襲してみました。これは、今までのえんぷていからすると珍しいネオアコを意識した曲です。基本的にはライブでの再現を前提にしているので、スタジオ録音でもアディショナルな楽器を入れてこなかったんですけど、この曲では初めてアコギを使ってみました。すごく効果的だったと思います。以前はどちらかといえばコンセプトに沿って音楽性の幅を意図的に絞り込んでいたんですが、今回はその縛りを外してバンドのバラエティを聴かせたいという気持ちがあったので、この曲を前半に置いています。

03. 秘密
この曲は石嶋くんのキーボードの豊かな色彩感と美しさがよく出ていますね。彼はメロディアスなバッキングをするのがとても上手いんですよ。フレーズは僕が決めてしまうことも多いんですが、メンバーからのアイデアが反映されているところも沢山あります。この曲に限らず、シンコペーションのアレンジにもかなり自覚的に取り組んでいるんですが、もしかしたら、そういうところも僕らならではの歌謡性~J-POP性につながっているのかもしれません。歌詞については、SF作品が大好きなので、その影響もあると思います。SFの大作映画を観た後って、しばらくその映画の世界の中にいるような錯覚を起こすことがあって。SF的な感覚が続きながらも現実も並行している、あの切ないような淡い希望に包まれているような気持ち……。この曲だけじゃなく、今回のアルバムには全体を通じてそういう感覚が反映されていると思います。

04. あなたの全て
これは、今までのえんぷていの音楽性からは最も遠いところに位置している曲だと思います。普段はあまりパッションを全面に押し出したものはやらないんですけど、あえて「外れ値」のようなのをやってみようよというやりとりから生まれた曲です。リズムも珍しくシャッフルしているし、展開も演奏も直接感情に訴えるような曲になりました。だからといって、自分の実体験を100%込めたエモーショナルな歌詞になっているというよりも、陶芸家が自分の作品をじっくり形作っていくように、少し俯瞰的な見方をしているところもあります。

05. ハイウェイ
この曲は当初、がっつりシティポップなサウンドを狙って作りはじめたものだったんです。ほとんど「プラスティック・ラヴ」みたいなベタな路線でデモを作っていたんですけど、あまりに振り切りすぎて、結局「僕らが今これをやる意味って何なんだろう」っていう問いにぶち当たってしまって(笑)。現代の視点から再解釈してアレンジを練り直した結果、こういう形になりました。当時の音をキレイに再現するというより、あくまで自分たちの感覚を通じてあのキラキラ感を取り入れてみようという方向性ですね。歌始まりというのもえんぷていの曲には珍しい形ですね。歌詞については、自分が成長して環境が変わってしまうともう元には戻ることが出来ないということ……要するに、時間の不可逆性について歌っています。ここ数年、主に精神的な面でどんどん自分が変わっていく実感があって、それを託した歌詞でもあります。22~3歳くらいの時って、自分の役割についてすごく悩む時期だと思うんです。「社会の歯車なのかもしれない」と思うと同時に、「いや、そうじゃないんじゃないか」っていう気持ちもあったり。そういう葛藤に悩んでいる人たちに向けて、「何者にもならなくてもいいんだよ」っていうメッセージを伝えたかったんです。

06. TAPIR
「テイパー」と読みます。夢を食べるという言い伝えで知られている動物の獏(バク)のことです。これは僕が不眠症だった時期に作った曲ですね。眠れない時って、どうしても精神的な余裕がなくて、他人に優しくするのが難しくなっちゃうんですけど、そうじゃなくて本当は優しくありたいし、同時に優しくしてほしいという気持ちを歌っています。不眠が一番ひどかった時期、駅のホームをフラフラ歩いていたら、向こうからきたおじいさんに傘で思い切り叩かれたことがあって、すごくショックで。しかも、東京へ出てきて以来短い期間で傘を4本も盗まれてしまって……(笑)。「人が優しさを取り戻すにはどうすればいいんだろう」って、結構真剣に考えていたんです。本来みんな持っているはずの優しさを思い出してほしいっていう気持ちが反映された曲ですね。

07. 琥珀
ギターの比志島くんが作曲して、僕が作詞した曲です。現状は僕の曲が大半を占めていますけど、えんぷていというバンドは、みんなが集って音楽をつくることのできる一つのフォーマットみたいなものだと思っているので、メンバーそれぞれが曲を持ち寄って一緒に演奏するというあり方を大切にしていきたいんです。それが新しいえんぷていらしさにつながっていくと思うし、これからもどんどんやっていきたいですね。この曲を作っていくにあたって、比志島くんと僕でイメージをすり合わせていく作業を行ったんですが、ちょっとプロデューサーっぽい関わり方で、自分としてもとても楽しかったです。「夏」がキーワードなんですが、直接的に夏を喚起させる描写を重ねるのではなくて、「夏」というイメージの外殻を作ることを意識しました。この曲の鍵盤のフレーズは僕が作っているところもあるのですが、今後メンバーのアレンジャー的な一面を自分のパート外でも出しあっていけたらなと思います。

08. 斜陽
マック・デマルコの音楽に通じるようなまどろみ感とか陶酔感を、自分たちなりに昇華して表現した曲です。声のエコーの感じもちょっとレトロなテイストで、全体にローファイな印象が強い曲だと思います。えんぷていの初期にはそういう方向性の曲が多かったので、そういう意味では当初の音楽性を最もはっきり引き継いでいる曲だと思います。言葉の数が他の曲に比べると極端に少ないと思うんですが、これは、音楽から独立して文字単体としても楽しめる歌詞を目指した結果にそうなったんです。

09. Pale Talk
僕らの曲には、明るいイメージと暗いイメージを行き来するようなものが多いんですけど、それは、コードの使い方が大きな要因になっていると思っているんです。例えばこの曲だと、ジャズで使われるようなテンションコードを織り交ぜながら、モーダルインターチェンジという手法を活用しています。マイナー調の進行の一部をメジャーコードに置き換えるのを、このバンドではかなり頻繁にやっているんです。それによって、熱過ぎずクールすぎもしない独特の平熱感を表現できるんです。歌詞の面では、友人を亡くした僕自身の体験が反映されています。あからさまにその体験を歌い込んでいるわけではないんですけど、もう会えない人に対して自分ができることといったら、その人のことを忘れずに思い続けることだけだと思うんです。そうすれば、少なくとも僕の中で彼は生き続けている……。時間の流れというのは不可逆的で残酷なものだけど、決して悪いことばかりではないはずだという思いが表れた曲です。

10. 宇宙飛行士の恋人
この曲にはインディーロックへの思いが特に強く表れていますね。歌詞の面では、埋まらない時間と距離をテーマにした曲で、愛する対象の近くにいなかったとしても人を思い続けることについて歌っています。愛というものは、本来対象からのリアクションの有無とは関係なく存在できるものなんじゃないかと思っていて。相手が自分のことを認識していなかったとしても、もっといえば、相手が亡くなっていたとしても、愛するという行為自体は可能だと思うんです。そういう意味で、「Pale Talk」のテーマとも重なっていますね。SF映画の『インターステラー』が大好きなので、きっとそこからの影響も大きいと思います。二点間で相対的に時間の流れが異なってしまうという宇宙の法則と、その中での愛という思いのあり方……SFだけが描くことのできる切なさや愛の姿があるんですよね。実は、一曲目の「Turn Over」には、この曲のヴォーカルの一部がうっすらとサンプリングされています。「Turn Over」っていうのは「ひっくり返す」という意味なんですけど、アルバム1枚37分を砂時計のようにひっくり返して繰り返し聴いてほしいという意味を込めているんです。宇宙飛行士の恋人が宛先なく送り出した手紙が、このアルバム聴く人によってもう一度読まれる……そんな円環構造を想像しながら作りました。

インタビュー・テキスト:柴崎祐二


えんぷてい 『TIME』【RELEASE】

えんぷてい
『TIME』

発売日:2024年3月13日(水)
PECF-3288 / ¥2,750
配信リンク: https://emptei.lnk.to/TIME

01. Turn Over
02. whim
03. 秘密
04. あなたの全て
05. ハイウェイ
06. TAPIR
07. 琥珀
08. 斜陽
09. Pale Talk
10. 宇宙飛行士の恋人


【LIVE】

えんぷてい 2nd ALBUM『TIME』ONEMAN TOUR

■2024年4月18日(木)
大阪 Live House Pangea
OPEN 18:30 / START 19:00

■2024年4月19日(金)
愛知 名古屋 CLUB UPSET
OPEN 18:30 / START 19:00

■2024年5月10日(金)
東京 渋谷 WWW
OPEN 18:15 / START 19:00

TICKET: 前売り ¥3,500 学割 ¥2,500
※ドリンク代別途必要
※学割チケットの方は、入場時、学生証をご提示頂きます。

各プレイガイドにてチケット一般発売中
・イープラス: https://eplus.jp/emptei/
・チケットぴあ: https://t.pia.jp/pia/artist/ar……d=M8170004
・ローソンチケット: https://l-tike.com/artist/0000……000914741/


【えんぷてい プロフィール】

2020年、奥中康一郎(Vocal & Guitar)、比志島國和(Guitar)、石嶋一貴(Keyboard)の3人により名古屋にて結成、2023年12月に神谷幸宏(Drums)、赤塚舜(Bass)が加入、揺らぎのあるドリーミーかつインディーロックなサウンド、文学的な歌詞を武器に活動中。
2020年9月に1st 自主制作シングル「コンクリートルーム」をリリースし、同年12月に2nd 自主制作シングル「Sweet Child / 微睡」をリリース。2021年6月には初のライブ音源である「IZU SESSIONS」をリリース。同年9月に5曲入りE.P.「chorus」を発表。
2022年11月リリースした1st full Album「QUIET FRIENDS」が同年12月度タワレコメン、またTOWER RECORDSが東海地方のアーティストをプッシュするTOWER TOKAI NEXT FUTUREに選出される。東京、名古屋で開催された初ワンマン公演は両公演とも完売。2024年3月13日に2nd Album「TIME」をリリースする。

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