- 発売日
- 2021.04.21
- レーベル
- ハイポ エスプレッソ レコード
- 規格
- DIGITAL
ラグジュアリー・アディクトは、日本人エレクトロニック音楽プロデューサー、スーパーコージがこのアーティスト名でリリースした初のアルバムだ。2005年に彼女自身が主宰としてインドネシアのバリ島で設立したハイポ・エスプレッソ・レコードからのファースト・リリースでもある。
このアルバムには、彼女が2002年から2016年まで夫や子供達と住んでいたバリ島スミニャックの自宅スタジオで書き下ろした10曲が収録されている。 彼女はジャングルのような緑豊かな庭に小さなスタジオ、 スーパーコクーンを建設し、このアルバム以降、南フランスのニース・コートダジュールに再移住するまでに100曲以上の楽曲を制作した。
アルバムの音世界はアップテンポでキャッチーなラウンジ・テクノから始まり、少しダークなダブ・エレクトロニカやアジアン・アンビエントを折衷的に織り交ぜた洒脱なエレクトロニカ。どこか60~70年代の映画を彷彿とさせるテイストに、サイケデリックなひねりと日本っぽいキッチュさが散りばめられている。
アルバムの半分は当時人気のあったジャンル、エレクトロ・クラッシュの影響を強く受けている。エレクトロ・クラッシュとはパンク&ニューウェイブと90年代テクノ、レトロなエレクトロポップを融合させたジャンルで、90年代後半にベルリン、パリ、ロンドンを中心に登場し、キツネ・メゾン (フランス・パリ) などのインディーズ系ファッション・レーベルとの繋がりが深く、瞬く間に世界で人気を博した。現在では2003年頃にピークを迎えたと考えられており、他にもシンセコア、レトロ・エレクトロ、テック・ポップ、ヌーボー・ディスコ、ニュー・ニューウェイブなどと呼ばれることもある。
この辺りの要素を強く反映した事で、スーパーコージーの音楽的背景である、もともとパンク&ニューウェーブ・バンドにいたミュージシャンが、トリップホップやサイケデリック電子音楽の影響を受けてエレクトロニック・アーティストに転身した、という経緯も感じるアルバムに仕上がっている。全く異なるジャンルの実験的カットアップと、彼女が若い頃より傾倒していたエキゾティカ・サウンドがヒップ感を醸し出している。
アルバムのミックスは1999年に知り合ったイギリスの著名な音楽プロデューサーであり、当時彼女の夫であったガス・ティルが担当した。ティルはBonnie & Clyde 2005のリミックスも担当している。
TRACK LIST
DISC1
- 01
- Tokyo Exotica
- 02
- In My Handbag
- 03
- Luxury Addict
- 04
- Amber Cats
- 05
- Bonnie & Clyde 2005 (Gus Till Remix)
- 06
- Vanilla
- 07
- Junk Boots
- 08
- Lost In Seminyak
- 09
- Blue Flamingo
- 10
- Bamboobient