僕の両親は共働き。
小さい頃からじぃちゃんとばぁちゃんとほとんど一緒に過ごした。
お陰様で僕は、じぃちゃんばぁちゃん子に育った。

そんな大好きなじぃちゃんが天国へ行った。
僕の右手を握ったまま。
まだ恩返しなんて１ミリもできてないのに。

じぃちゃんとお別れした後、久しぶりにじぃちゃんとよく一緒に歩いた小学校から家までの道を自分の足で歩いてみたくなった。

いろんな思い出が蘇ると共に涙が溢れた。

そして不思議と歌をを口ずさんでた。

じぃちゃんは入院中いつも言ってた。
『あんたのライブに行きたかねぇ。元気になったら行くけんねぇ。』

これはそんなじぃちゃんがくれた贈り物のような気がした。

『こいからもオイは歌って行くけんねぇ♪ オイの後ろから見守っとってねぇ。じぃちゃん。ありがとう。またね。』