今最も注目されている噺家、春風亭一之輔の最新作CD。若手落語家の中では、人気、実力ともに群を抜いている。真打になって５年、着実な歩みを続け、2016年はユニクロのCMに出演、今年４月には、NHK「プロフェッショナル　仕事の流儀」にも出演予定、各メディアへの出演も多数こなし、今や押しも押されぬ大看板のひとりとなった。今作は、Disc1に「時そば」「天狗裁き」、Disc2に「館林」「らくだ」の古典落語4席を収録。「時そば」は、古典落語の代表作のひとつ、その時代の風景とともにそばと江戸っ子の関係を軽妙に描く。「天狗裁き」は、楽しい夢を見たはずの主人公だが、女房に問いただされてもそれが思い出せない、隠していると疑われ、なんと天狗の裁きをうけるまでに発展してしまう、滑稽噺しの傑作である。「館林」は、町人の半さんは剣術の稽古に夢中、「生兵法は大けがのもと」のことわざを地で行ってしまう脱線ストーリー、結末はいかに。「らくだ」は古典落語の大作、暴れ者の通称：らくだに関わる人物の悲哀を江戸の一風景とともにユーモラスに描く傑作。師匠、春風亭一朝の芸を引き継ぎ、古典落語に秀でた力が堪能できる快心の作品。2枚組、紙ジャケット仕様。