andropが2025年1月11日、LINE CUBE SHIBUYAにて「androp -15th. Anniversary Special Live-」を開催した。
昨年、15周年イヤーに突入し、アニバーサリー・ツアー、TOKYO ISLANDとのコラボレーションによるandrop主導フェス「TOKYO ISLAND 2024 androp 15th Anniversary day」の開催、ニューアルバム「hooray」のリリースなど精力的な活動を続けてきた彼ら。15周年特別企画の集大成となる本公演でandropは、これまでのキャリアのなかで培ってきたカラフルで奥深い楽曲を次々と披露。音楽のパワーを心ゆくまで実感できる、圧巻のステージを繰り広げた。

壮大なSEとともに、内澤崇仁(V,Gt)、佐藤拓也(Gt)、前田恭介(Ba)、伊藤彬彦(Dr)とサポートキーボードの佐藤雄大が登場。デビューアルバム「anew」の収録曲「Image　World」の新録バージョン「Image World(New Recording Ver.)」で幕を開けた。さらにダンサブルな「MirrorDance」、シャープな疾走感に貫かれた「Roots」と初期の代表曲を続け、オーディエンスを心地よい高揚感へと導いた。
「”androp -15th. Anniversary Special Live-“にお越しいただき、ありがとうございます」という内澤の言葉に対して、客席から大きく、長い拍手が送られる。「想いを込めて、15年かけて作ってきた音楽をお届けしようと思ってるので、最後までよろしくお願いします」というMCに導かれたのは、ライブでは久しぶりに披露された「Ryusei」。さらに前田のスラップベースを軸にした「Boohoo」、切なくも美しいミディアムバラード「Happy Birthday,New You」が演奏され、冒頭からandropの豊かな音楽世界を実感することができた。
その後も「僕らとしては初めての恋愛的な曲と言ってもいいような」(内澤)と紹介された「Koi」、シンセベースを取り入れた「Blue Nude」、ネオソウル系のギターが気持ちいい「Ravel」など色とりどりの楽曲が放たれた。2009年、突如として音楽シーンに登場したandropは、キャリアを重ねるなかで自らの音楽を奔放に広げ続けてきた。4人が生み出す楽曲はジャンルを超え、“andropの音楽”としか言いようがない独創性を獲得するに至ったーーこの日のステージを通し、そのことを改めて認識することができた。
　
内澤がハンドマイクで歌った「Ghost」からは、さらにディープな音楽性を体感できるコーナーへ。佐藤がサンプリングパッドを操作し、エレクトロ的な音像とラップを交えた歌が響き合う「Beautiful Beautiful」、緻密に構築されたギターのアレンジに魅了された「Bright Siren」。楽曲の世界観やイメージとリンクした照明、大量のスモークを使った幻想的な演出も心に残った。
続く「RainMan」は、アコギ、コントラバス、カホンによるアコースティック・アレンジで披露。観客の手拍子の響きも心地いい。そして、ライブ中盤でもっとも印象的だったのはアルバム「hooray」収録曲「Vidro」だった。切なさと愛らしさが混じり合うメロディ、“あなた”への思いをストレートに綴った歌詞、歌を際立たせながら、エモーショナルに展開していくバンドサウンドが一つになったこの曲は、今のandropの充実ぶりをはっきりと示していた。

「今年、新しいアルバム『hooray』を出しました。15周年のタイミングのアルバムということで、感謝の気持ちを込めて作って。それをあなたに届けられて、うれしいです」(内澤)という言葉に対し、会場からはこの日いちばん大きい拍手が送られた。
「サウンドチェックさせてもらっていいですか？」(内澤)というMCに導かれた「Sound Check」からライブはクライマックスへ。「Hyper Vacation」「One」「Yeah！Yeah！Yeah！」とライブアンセムを連ね、巨大なミラーボールが放つ光とともに会場全体のテンションを一気に引き上げていく。「Voice」ではオーディエンスのハンドクラップ/シンガロングが発生。紙吹雪が舞い散り、ハッピーな祝祭感へと導かれた。本編のラストは「Toast」。＜今　祝福の歌　歌いましょう＞というラインを高らかに響かせ、会場は豊かな感動で包まれた。

観客の＜アンコール アンコール/もう一度声を聴かせてよ＞(「Encore」)という合唱に導かれ、再びメンバーがステージへ。まずは「あなたの心のなかに、いつも温かい光が届いていますように」(内澤)と語りかけ、「Hikari」が披露された。さらに4人が改めて感謝の気持ちを伝える場面も。
「すべての曲もそうだし、我々が出している1音1音は、出会ってきたみなさんのおかげで生み出されたものだと思ってます。ありがとうございます！」(伊藤)
「野外フェス、中国のライブとか、いろんなことにトライした15周年でした。この1年を通して、多くの人に支えてもらって活動が出来てるなって実感しました。これからは僕らが応援していけるようにしたいと思っています」(佐藤)
「こうやってたくさんの人に僕らの音楽を聴いてもらえるのは、とても尊い時間だなと思っています。大変なこともあると思いますが、andropのライブで楽しんでもらったり、明日の活力にしてもらえたらなと」(前田)
「15年間、音楽を続けさせてくれて、出会ってくれてありがとうございます。これからも、あなたの心を目がけて音楽を届けていきます」(内澤)
最後は「NaNaNa」。＜そこにいるあなたは素晴らしい/そう今夜　七色に輝くよ＞というフレーズが共有され、<Na-na-na>の大合唱が広がるなか、ライブはエンディングを迎えた。
andropは4月17、18日に神奈川・コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMAでライブ「androp:LIVE EXPERIENCE of DYNAVISION- LED」を開催。さらに5月から7月にかけてアルバム「hooray」を携えたワンマンツアー「androp one-man live tour 2025 “hooray”」が行われることもアナウンスされた。15周年のアニバーサリーを経て、4人の音楽はさらに奥深さを増していくーーそのことを強く確信できる、記念碑的なライブだったと思う。

TEXT BY 森朋之
PHOTO BY 浜野カズシ

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androp
2025.01.11(sat) LINE CUBE SHIBUYA
androp -15th. Anniversary Special Live Setlists

01. Image Word(New Recording Ver.)
02. MirrorDance
03. Roots
04. Ryusei
05. Boohoo
06. Happy Birthday, New You
07. Koi
08. Blue Nude
09. Ravel
10. Ghost
11. Beautiful Beautiful
12. Bright Siren
13. RainMan
14. Vidro
15. Sound Check
16. Hyper Vacation
17. One
18. Yeah! Yeah! Yeah!
19. Voice
20. Toast
EN. Hikari
EN. NaNaNa

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プレイリスト公開中！
https://open.spotify.com/playlist/1h5TDZAmj4gitJJzzGaOi5?si=bcfadd51636d435d

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【TOUR】

androp one-man live tour 2025 "hooray"
■2025年5月18日(日)　＠福岡 DRUM Be-1
OPEN 16:30 START 17:00
■2025年5月31日(土)　＠名古屋 CLUB QUATTRO
OPEN 17:15 START 18:00
■2025年6月1日(日)　＠梅田 CLUB QUATTRO
OPEN 16:15 START 17:00
■2025年6月22日(日)　＠仙台 darwin
OPEN 16:30 START 17:00
■2025年7月5日(土)　＠川崎 CLUB CITTA’
OPEN 17:00 START 18:00

※詳細はこちら：https://www.androp.jp/live/list/7/10

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【LIVE】

androp：LIVE EXPERIENCE of DYNAVISION-LED

会場：コニカミノルタプラネタリア YOKOHAMA(横濱ゲートタワー2F) 
https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariayokohama/access/
日時：2025年4月17日(木)・18日(金)
1st Stage 18:30開演(18:00開場) / 2nd Stage 20:30開演(20:00開場) 
チケット：全公演 ￥8,800

[androp オフィシャル会員ページ「androp member page」会員先行受付(抽選)]
期間：2025年1月12日(日)10時00分～2025年1月19日(日)23時59分 ※本先行受付は「androp member page」会員様のみご応募いただけます。

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【Release】

androp
new album『hooray』
https://androp.lnk.to/hooray

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