やけのはら
2018.10.05
release

『POPEYE』の人気連載、ついに書籍化!やけのはら、初の書籍『文化水流探訪記』発売決定。

やけのはら『POPEYE』の人気連載、ついに書籍化!
比類なき愛読家ミュージシャン・やけのはらが、今でも何かを探している人たちへ送る「文化=culture=教養」案内。
音楽家から作家、漫画家、映画監督、文化人、プロレスラーまで、過去・現在・未来をつなぐ水流をたどるカルチュアの旅。
連載のほか、厳選エッセイも収録。

DJやトラックメーカー、ラッパーなど、多様なフィールドを確かな審美眼と独自の嗅覚で渡り歩くやけのはらが、マガジンハウスの雑誌『POPEYE』で6年間連載した同タイトルのコラムを中心に、これまでに執筆したいくつかの文章、さらに書き下ろし原稿も加え、一冊にまとめた初の書籍『文化水流探訪記』を刊行する。
発行元は『ユリイカ』『現代思想』などで知られる青土社。

本書は、幼少期より“ひとり遊び”として没頭した、音楽、映画、文学…その他多くの「創作物の世界」を個別に考察することから始まった。
ただ目の前に流れる文化の水流を、決してノスタルジーに溺れることなく、その澄んだ知性とリズムを獲得した筆致によって掬い上げてゆく。
彼の琴線に触れるのは、忘れられた歴史、語られなかった出来事、もうこの世にはいない人たち。

「何百年も何千年も何万年も前から連綿と続くカルチュアの道筋。その埃を拭き、破れた地図を繋ぎ合わせ、新しいバトンを、いつかの何処かの誰かに渡すかのように。」(本文より)

とてもパーソナルな探求心から始まったこの研究成果を、“お節介の集大成”として読者の方にお届けするのが、この一冊である。
20世紀カルチャーガイドしても、「面白いもの(人)たち」リストとしてつまみ読みするのも良し。
装画は、早世したイギリスのポップ・アート作家、ポーリン・ボティが1963年に描いた「Celia Birtwell and Some of her Heroes」。
椎名誠、森達也なども手がける人気ブックデザイナーの國枝達也が装丁を担当。


『文化水流探訪記』 やけのはら(著)【書籍情報】

『文化水流探訪記』
やけのはら(著)

2018年10月23日配本刊行
定価本体1,800円(税別)
四六判並製・本文240頁  
ISBN978-4-7917-7108-0 C0095

[文化水流探訪記・探訪リスト]
タモリ / 伊丹十三 / 諸星大二郎 / 山下達郎 / 高田渡 / ダニエル・ジョンストン / 田中一光 / ヘンリー・ダーガー / 大瀧詠一 / フェラ・クティ / 山口瞳 / 向田邦子 / ムッシュかまやつ / 『まんが道』 / デリック・メイ / ロバート・アルトマン / 赤塚不二夫 / アントニオ猪木 / ジョン・ウォーターズ / ECMレコード / チェット・ベイカー / ザ・ブルーハーツ / 『おもひでぽろぽろ』 / エルヴィス・プレスリー / 『POPEYE』etc.


【プロフィール】

DJやトラックメーカー、ラッパー、執筆業など、多様なフィールドを確かな審美眼と独自の嗅覚で渡り歩く。「FUJI ROCK FESTIVAL」などのビッグ・フェスティバルから、アンダーグラウンド・パーティーまで、10年以上にわたり、日本中の多数のパーティーに出演。THE BLUE HEARTS、山下達郎、YUKIといったポップ・アーティスト、ロック・バンド、ダンス・ミュージックなど、100を超える幅広い作品にREMIXなどで参加。 
2009年に七尾旅人×やけのはら名義でリリースした「Rollin’ Rollin’」が話題になり、2010年にはラップ・アルバム「THIS NIGHT IS STILL YOUNG」をリリース。2013年、セカンドアルバム「SUNNY NEWLIFE」をリリース。
DJとしては、ハウスやディスコを中心としたロング・セット、またTPOに応じた幅広い選曲でフロアを沸かし、Stones Throw15周年記念のオフィシャルミックス「Stones Throw 15 mixed by やけのはら」など、数多くのミックスを手がけている。
アンビエント・ユニット「UNKNOWN ME」のメンバーとしても活動。2016年に「sunday void」を、2017年にはアメリカのレーベル「NOT NOT FUN」から「subtropics」をリリース。