Noam David / ノーム ダヴィド
2018.04.27
release

ポリリズム、変拍子、民族的ビートを駆使して”ジャズの彼方”を示す未来的な世界。アヴィシャイ・コーエンのトリオを支えるドラマー、Noam David(ノーム・ダヴィド)のデビューアルバム6月6日発売決定。

Noam David / ノーム ダヴィドポリリズム、変拍子、民族的ビートを駆使して”ジャズの彼方”を示す未来的な世界。
アヴィシャイ・コーエンのトリオを支えるドラマー、Noam David(ノーム・ダヴィド)のデビューアルバム。

現代ジャズ・シーンを牽引するベースのマエストロ、アヴィシャイ・コーエンのトリオを支えるドラマー、ノーム・ダヴィドのデビューアルバム。
「コーエン門下」からはイスラエル・ジャズ・シーンの新星マーク・ジュリアナ(ds)、シャイ・マエストロ(p)達を始め鬼才が次々と巣立ち、世界的ムーブメントとなっているが、ノーム・ダヴィドもブルーノート東京などライブ・シーンでの活動が「天才ドラマーの出現」として大きな注目を浴び、新作が待たれてきた。
今作にはアヴィシャイ・コーエン(b)自身が参加して超絶的なプレイで精緻なアンサンブルを構成するほか、同トリオのオムリ・モール(p)を含む4人のイスラエルの音楽家達がポリリズム、変拍子、民族的ビートを駆使して“ジャズの彼方”を示す未来的な世界を展開している。遠くボブ・ディランやフランク・ザッパ達が切り開いた音楽の未来を予感させる衝撃的な新作となった。

ノームと私は30年間の付き合いでお互いをよく知っている。彼は私が今までに演奏した最初のドラマーの1人で、その中でも最高の1人。本当に素晴らしい ! アヴィシャイ・コーエン(ベース)


◆ Avishai Cohen Trio – Alef Melody | Nilüfer Caz Tatili
https://youtu.be/eDP1p6T9EgA


【リリース情報】

Noam David / Alef MelodyNoam David (ノーム・ダヴィド)
『Alef Melody (アレフ・メロディー)』

2018.06.06 Release
UBCA-1061 / 2,315+Tax
Released by Tuff Beats

[収録曲]
01. Free Fall
Music and Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano and Oriental keyboard | Omri Mor、Bass | Avri Borochov
02. Alef Melody
Music and Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano and Oriental keyboard | Omri Mor、Bass | Avishai Cohen
03. Cosmic Smile
Music and Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano and Oriental keyboard | Omri Mor、Bass | Avri Borochov
04. A Child Is Born
Music | Thed Jones, Alec Wilder、Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano | Omri Mor、Bass | Avishai Cohen
05. The Four Brothers
Music | Naomi Shemer、Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano | Omri Mor、Bass | Avishai Cohen
06. Happiness
Music and Arrangement | Noam David、Drums | Noam David、Piano and Oriental keyboard | Omri Mor、Bass | Avishai Cohen
07. Ya’ala
Music and Arrangement | Noam David、Lyrics | Rabi Israel Najara、Vocals, Oud, Acoustic guitar | Noam David、Electric bass | Avishai Cohen、Additional vocals | Yael Offenbach


【ノーム・ダヴィド】

1971年エルサレム生まれのドラマーであり、作曲家である。音楽活動の初期の頃から、イスラエルや世界中で活躍するアヴィシャイ・コーエン(ベース)、アヴィシャイ・コーエン(トランペット)、Eli Dejibri、Daniel Zamirなどの 著名なジャズミュージシャンと演奏やコラボレーションをしている。独創的な演奏スタイルと独特な豊かで複雑なポリリズムのリズムで知られており、彼の演奏法と作曲はイスラエルの音楽シーンに大きく貢献し、多くのドラマーやミュージシャンに影響を与えている。


【淡中隆史|ライナーノーツより】

「20世紀になりさまざまなルーツをもったアフリカ系とヨーロッパ系の人々とがアメリカで激突、融合して生まれた奇跡的な音楽」というのが、私達がくり返しきいてきたジャズ誕生の物語だ。その草創期には多くのユダヤ系の人々が大きな役割を果たし、「ジャズの誕生自体」にもかかわったともいわれている。1960年代にジャズは膨張して爆発するがその後も現在まで「ポストジャズ」といわれる試みが続いている。21世紀になってユダヤ系の本家(?)イスラエルのミュージシャン達のアメリカへの大挙進出、活躍が成果をあげる。かれらはそのルーツ音楽を現代のジャズシー ンに「再度」もたらして新しいカテゴリーを作りあげつつある。 「二人のアヴィシャイ」がいる。共にイスラエル生まれでニューヨークを中心に活動する同姓同名のアヴィシャイ・コー エン(Avishai Cohen)だ。アメリカ、そして世界のジャズシーンに大きな影響を与えたイスラエルのミュージシャン達の中でもこの二人はきわめてアイコニックな存在だ。一人は1978年テル・アビブ生まれ、2016年以降ECMでの 2つのアルバムでさらなる評価を受けるトランぺッター。もう一人は1970年北部のカブリ(Kabri)生まれのベーシスト。チック・コリアの「オリジン」で活躍、リーダーとしては自己のユニットを率いて際立ったジャズを展開するマエストロだ。 その「ベーシスト・アヴィシャイ」のユニットからはマーク・ジュリアナ(ds)、シャイ・マエストロ(p)などの鬼才が次々と巣立ってきた。かれらもイスラエル出身で新たな音楽性をもちユニークな活動で知られる。ダヴィドもそのムーブメントの新星でジュリアナに続く天才ドラマーの登場として注目を浴びた。ジュリアナがジャズからエレクトロ ニカ、ダブにまで音楽をひろげているようにダヴィドも新しい世界に歩みだしている。“Alef Melody” はその記念すべきデビューアルバムだ。
アルバムタイトルで2曲目のタイトルでもある “Alef Melody” の「アレフ」とは遥か紀元前1000年より前にさかのぼるセム族やフェニキアに起源をもつ言葉とのことだ。ユダヤ民族のヘブライ語アルファベットの1番目の文字でもあり「英語のA」つまり「最初の文字」の意味をもつ。意訳を恐れなければ「アレフ・メロディー」とはダヴィドの「(私の)原初の旋律」といえるだろう。(後略)