映画 [ぼくのお日さま]
2024.04.12
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奥山大史(おくやま・ひろし)監督の商業映画デビュー作でハンバート ハンバートが主題歌を担当した映画「ぼくのお日さま」が2024年度の第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されることが決定!

ハンバート ハンバートカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門へ日本人として《史上最年少》で選出!
池松壮亮が出演し、『僕はイエス様が嫌い』の新鋭・奥山大史が監督・撮影・脚本・編集を務める映画『ぼくのお日さま』が、フランス現地日時の5月14日(水)から5月25日(土)まで開催される第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されることが、本日行われたカンヌ映画祭の公式記者会見で発表になった。
今年、俳優で監督のグザヴィエ・ドランが審査員長を務めることでも注目される「ある視点」部門へ、日本人監督の作品が出品されるのは、2022年の早川千絵監督『PLAN 75』以来2年ぶりとなり、今年2月に28歳になった奥山大史監督は、カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「ある視点」部門に、日本人監督として《史上最年少》で選出される快挙となった。
「ある視点」部門は、過去の日本作品では北野武監督『ソナチネ』や黒沢清監督『トウキョウソナタ』、是枝裕和監督『空気人形』など世界に名を響かせる日本を代表する監督たちの作品が選出されてきており、近年では特に、新しい映画監督を国際的な舞台へと輩出する部門として注目され、今年は、2000本以上の作品の中から選ばれた。
会見の中で、「Hiroshi Okuyama」と名前が呼ばれると、カンヌ国際映画祭の総代表も務めるティエリー・フレモー氏から「コレエダ(是枝裕和監督)の再来だ。
10分もみればこれがまさに映画であることが分かる。
ぜひとも大きなスクリーンで見てほしい。」と選出理由も述べられた。
本作は、田舎町のスケートリンクを舞台に、吃音をもつホッケーが苦手な少年タクヤと、選手の夢を諦めたスケートのコーチ荒川、コーチに憧れるスケート少女さくらの3人の視点で紡がれ、雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋の物語を描く。
奥山大史監督が、撮影、脚本、編集も手がけている。
『君たちはどう生きるか』の主題歌である米津玄師「地球儀」のMVの監督・撮影・編集を手がけ国内でも注目される奥山大史監督は、大学在学中に自主制作し、撮影・脚本・編集も手がけた『僕はイエス様が嫌い』で、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞、第29回ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞、第19回ダブリン国際映画祭最優秀撮影賞など長編デビュー作からすでに海外で高く評価、注目されていた。
今回、世界三大映画祭であるカンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「ある視点」部門に選出されたことを受け、奥山大史監督は「「月の光」が繰り返し流れる本作ですが、カンヌのドビュッシー劇場が初上映の場になるとは夢にも思っていませんでした。物語のインスピレーションを与えてくださったハンバート ハンバートさん、ずっと力強く背中を押し続けてくださった池松さん、そして、共にこの映画を作り上げてくださった皆さん。ここまで連れてきていただき、心から感謝しています。」と喜びとともに感謝を伝え、企画段階から奥山監督を支え、コーチ荒川役として出演する池松壮亮は「映画そのものを祝福してくれるような世界最高峰の地で、自分にとって本当に大切な作品を、様々な国の映画人、映画ファンにみていただけること、大変光栄に思っています。奥山さんをはじめ、主演の敬達、希亜良、キャストスタッフ、この映画に関わった全ての方々と、この喜びを分かち合いたいです。」とコメント、また主題歌のハンバートハンバートの佐藤良成からは「週末になると渋谷に出かけミニシアターで映画を観ていた高校時代の私にとって、カンヌの「ある視点」は”いい映画”の指標のような存在でした。その「ある視点」に「ぼくのお日さま」が選ばれるなんて、嬉しすぎて恐ろしいです。」そして、ハンバートハンバートの佐野遊穂からは「私たちの作品が、発表から10年後に一本の映画になり、それがカンヌ映画祭の出品作となって、またたくさんの人たちと出会う事になるなんて、こんな幸せなことはありません。子育てをしていると、子どもによって自分の世界が広がる事がしばしばあるけれど、それに似た感覚です。」とコメントが寄せられた。
第77回カンヌ国際映画祭は、フランス現地日程5月14日(火)~5月25日(土)に開催。
映画『ぼくのお日さま』は、9月よりテアトル新宿・TOHOシネマズシャンテほか全国公開。


コーチ 荒川役 / 池松壮亮 コメント

映画そのものを祝福してくれるような世界最高峰の地で、自分にとって本当に大切な作品を、様々な国の映画人、映画ファンにみていただけること、大変光栄に思っています。奥山さんをはじめ、主演の敬達、希亜良、キャストスタッフ、この映画に関わった全ての方々と、この喜びを分かち合いたいです。


主題歌 / ハンバート ハンバート 佐藤良成 コメント

週末になると渋谷に出かけミニシアターで映画を観ていた高校時代の私にとって、カンヌの「ある視点」は”いい映画”の指標のような存在でした。その「ある視点」に「ぼくのお日さま」が選ばれるなんて、嬉しすぎて恐ろしいです。


主題歌 / ハンバート ハンバート 佐野遊穂 コメント

私たちの作品が、発表から10年後に一本の映画になり、それがカンヌ映画祭の出品作となって、またたくさんの人たちと出会う事になるなんて、こんな幸せなことはありません。子育てをしていると、子どもによって自分の世界が広がる事がしばしばあるけれど、それに似た感覚です。


監督・撮影・脚本・編集 / 奥山大史 コメント

光栄の至りです。「月の光」が繰り返し流れる本作ですが、カンヌのドビュッシー劇場が初上映の場になるとは夢にも思っていませんでした。物語のインスピレーションを与えてくださったハンバート ハンバートさん、ずっと力強く背中を押し続けてくださった池松さん、そして、共にこの映画を作り上げてくださった皆さん。ここまで連れてきていただき、心から感謝しています。


【奥山大史(おくやま・ひろし) プロフィール】

1996年2月27日、東京生まれ。SIX所属。大学在学中に制作した長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)が、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を史上最年少となる22歳で受賞。自身で撮影・脚本・編集も手がけた本作は、第29回ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞、第19回ダブリン国際映画祭最優秀撮影賞、第3回マカオ国際映画祭スペシャルメンションを受賞するなど、海外で高く評価され、逆輸入されるかたちで、日本での公開が決まり、インディペンデント映画としては異例の興行形態で公開された。公開後は、第11回TAMA映画賞最優秀新進監督賞を受賞するなど日本でも大きな話題となり、是枝裕和監督、岩井俊二監督らにも一目置かれる存在に。その後、是枝裕和総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で5、6、7話の監督・脚本・編集(5話は是枝監督との共同監督回)を務めている。また、CM、MVなどの監督・撮影も担い、2021年には、HERMÈSより抜擢され8人のクリエイターたちの旅を追ったドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』の総監督を務め、2023年には『君たちはどう生きるか』の主題歌である米津玄師「地球儀」のMVの監督・撮影・編集を手がけた。また今年3月に放送されたNHK夜ドラ「ユーミンストーリーズ」では、第3週「春よ、来い」(主演:宮﨑あおい)の演出を担当、次世代の映画界を担う若手監督として注目を集める。


映画 [ぼくのお日さま]映画『ぼくのお日さま』

監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也、山田真歩、潤浩ほか
主題歌:ハンバート ハンバート
本編:90分
配給:東京テアトル
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