Hideyo Blackmoon
2022.05.11
release

夏の訪れを告げるイビザ島発バレアリック・チルアウトグルーブ!

Hideyo Blackmoon「アイランダー」はスペインのイビザ島を拠点に活動する日本人プロデューサー、ヒデヨ・ブラックムーンによるバレアリックなチルアウト・グルーヴだ。
また5月25日発売のコンピレーション「Chillpresso3」先行シングル第2弾でもある。

クリスタルブルーの海のようなサウンドスケープは、旅慣れた皆既日食チェイサーからの初夏の贈り物だ。
イビザらしい開放感とハウスの要素が融合し、またアンビエントDJとしてザンビアからオレゴン、アルタイ山脈まで多くのフェスティバルのチルアウト・エリアでプレイしてきた彼女らしいヒーリングのパワーも感じる音世界。
ファイナルミックスはイビサ・シーンではベテランのイタリア人デュオ、EtnicaのMaurizio Bogottiが彼らのSound Farm Studio Ibizaで担当。
曲の透明感をネクストレベルへと押し上げた。
カップリングとして旧友であり、レーベル創設者であるSupercoziによる少しダークなChillstep Remixが収録されている。
またアーティスト自身がイビザ島で撮影したレアなアイランドライフ映像が満載のミュージック・ビデオもまさに初夏にピッタリで見逃せない内容となっている。

以下、もう一人の日本人ミューズであり、DJ/ラジオ番組ホスト、渋谷で大人気のイベント’花魁’のオーガナイザーとして活躍するYuki Kawamura a.k.a Venus Fly Trapp(OIRAN MUSIC / Bay FM Japan)によるショートレビューだ。

“80’s~90’sの伝説的ゴアトランスシーンからの影響を背景に持ち、ミレニアム以降は神々も踊るインドネシアから音を紡ぎ続け、近年は南仏ニースを拠点に極上のチルスケープを届け続けているプロジェクト「Chillpresso」とは、時空とあらゆる概念をトリップしながら音楽で綴るSupercoziの世界旅行記。

それはヘミングウェイの「移動祝祭日」か、ウェルベックの「ある島の可能性」のように、しなやかにトラベラーやノマドのスピリットを持つ民の感性を捉えて離さない。

コンピレーションの先行第一弾シングルではシーンのパイオニアであり、レジェンドでもあるベンジー・ヴォーンと前夫ガス・ティルの初コラボレーションの実現を果たし、熟成してゆくシーンに於いて、レーベルヘッドSupercoziならではのプロデュース手腕を発揮。新旧ファンにはサプライズの極みだった事と思われる。

そして続くコンピレーション先行シングル第二弾「Islander」は、Supercoziと90年代の東京で出会い、その後は幾度となく世界中で交わり続け、現在はIBIZA島を拠点とするアーティスト、HIDEYO BLACKMOONの新作である。
混迷を極める狂想時代の変革期に現れた愛の泉のような、女神の導きによる楽園思想をイメージさせるサウンドスケープは、世界が今求める必要な癒しそのものに想える。更にSupercoziによるRemixのパワーが加わり、エレクトロニック・ミュージックシーンに於いて女性へのエンパワーメントを感じさせるアクションにも昇華。2022年夏へと良い機運が巡ることを願うばかりだ。”

By カワムラユキ

東京渋谷を拠点に活動するDJ / 選曲家 / プロデューサー / 作家。ミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」主宰。2000年頃よりバレアリックやチルアウトを軸としたDJを続けながら、現在はラジオDJとしてblockfmやbayfmなどで週二本のレギュラー番組を担当中。音楽プロデューサーとしては2020年リリースのオープンワールドRPG「CYBERPUNK 2077」に参加するなど、時代と自身の成熟に寄り添った融通無碍な活動を心がけている。


Hideyo Blackmoon 『Islander』Hideyo Blackmoon
『Islander』

2022年5月11日より各配信サイトで配信開始
楽曲URL : https://ssm.lnk.to/Islander

01. Islander / Hideyo Blackmoon
02. Islander ( Supercozi Chillstep Remix ) / Hideyo Blackmoon


◆Hideyo Blackmoon “Islander” (Official Music Video)
https://youtu.be/FJdTu2lu-DE


【ミニバイオ】

ヒデヨ・ブラックムーンはスペインのイビサ島を拠点に活動する日本人プロデューサー、DJ、シンガーだ。また90年代後半の東京アンダーグラウンドにおけるアンビエント音楽シーン発展にも多大な貢献を果たしたアーティストである。
90年代中期から末にかけての日本のフェスティバル・シーンにおけるアンビエントDJの先駆けとして、多数のビッグフェスティバルでプレイ。そして1999年春、彼女が西麻布にあった廃墟のようなバーを空間プロデュースして改装再生したアンビエント音楽に特化したバー「Bullet’s」は、アンビエントやサイチル音楽を愛する外国人移住アーティストやトラベラー、感性の鋭い日本人クラウドの知的な文化サロン的拠点となった。このブレッツでは関東在住の国内外チルアウト・プロデューサーやレーベル、DJ陣による無数の実験的アンビエント&サイチル・イベントを精力的に主催、サポートした。その中には現在世界中にコアなファンを持つ日本在住米国人アーティストMakyo主宰のダキニ・レコードの人気イベント「ダキニ・ナイト」や、現在は南仏在住の日本人アーティストでハイポエスプレッソ主宰のSupercoziが不定期に開催していた「ミューテーション・ラウンジ」を含む。

また、伝説のクラブAgeha Tokyoのオリジナルメンバーとして、オルタナティブ/ダウンテンポ/チルアウトエリアのレジデントDJ及びブッキングを担当した。

2000年以降はザンビア(アフリカ)、アルタイ山脈(シベリア)からケアンズ(オーストラリア)、オレゴン(アメリカ)など皆既日食を追いかけて世界中のフェスティバルを旅し、時には何千人もの聴衆に向けて彼女のトレードマークとも言える深く瞑想的なアンビエントDJセットをプレイしてきた。
また、日本の仏教寺院でダンスを通して人々がウェルビーイングを自己開拓できるようにデザインされた 「ダンス・メディテーション」シリーズ・イベントを開催。これは今日、世界的なムーブメントとなった「エクスタティック・ダンス」の先駆けとも言えよう。

お一人様トラベラーとして10年以上も世界を自由に旅したあと、2011年よりスペイン・イビサ島に定住し現在に至る。
イビサ島のチルアウトシーンの最重要DJの一人 レニー・イビザール主宰のレーベルよりデビューアルバムを2009年にリリースしたほか、国内外のアーティストと複数のコラボレーション・アルバムをリリースしている。
現在はアンビエントとバレアリックハウスを融合させた新しいアルバムの制作に取りかかっている。

◆OfficialWebsite ⇒ http://hideyoblackmoon.com/
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